【転職】面接で採用者が重視するポイント3つ【採用者が解説】

今回はこれから転職する人に向けて「面接で採用者が重視するポイント3つ」を採用者視点で解説していきます。

この記事は、以下に当てはまる人に読んでいただきたいと思います。

  • 面接で採用者が何を重視しているのか知りたい人
  • 面接で失敗しないための対策をしたい人

筆者は大手電気機器メーカーで管理職をしています。即戦力としての人材を中途採用する立場でもあるので、採用者視点で転職ノウハウ注意すべきポイントをお伝えしています。

書類選考を通過すれば、いよいよ転職活動の山場である面接を迎えます。

面接は2~3回であることが多く、中途採用の面接の通過率は50%以下とも言われています。

採用側の聞きたいポイントを理解して、面接対策をしましょう。

目次

はじめに:書類選考を通過していれば採用は射程圏内

書類選考の通過率は30%と言われています。

書類選考を通過して面接に進めたということは、それだけの難関をくぐり抜けてきたということになります。

少なからず即戦力としての業務経験・スキルを有していると判断されているということなので自信を持ってください。

面接では、採用者が履歴書・職務経歴書を読んだだけではわからなかったことを応募者に質問していきます。

採用者が履歴書・職務経歴書を見ているポイントについては、下記の記事を合わせてお読みください。

面接で採用者が重視するポイント3つ

それでは面接で採用者が重視しているポイントを3つ解説していきます。

面接で採用者が重視するポイント3つ

  1. 即戦力となる業務経験・スキルが本当にあるか?
  2. 自社への志望動機・モチベーションは本物か?
  3. 同じ職場で働くイメージが持てるか?

ひとつずつ解説します。

1. 即戦力となる業務経験・スキルが本当にあるか?

採用側は、応募者の業務経歴・スキルが採用予定のポジションにふさわしいかどうか、書類だけではわからなかった点を深掘りして聞きたいと思っています。

  • どのくらいの業界・職種の専門知識を持っているのか?
  • どのくらいの裁量を持ってこれまで仕事をしてきたのか?
  • 実績は、チームやプロジェクトとして出した成果と、応募者個人の力で出した成果の線引きはどこか?

など、「応募者本人の実力値がどの程度か?」「即戦力になり得るか?」を採用側が理解するための質問をします。

これまで自分がして来たことを素直に話せば良いので、特に対策をしなくても答えやすい質問が多いでしょう。

注意したいのは、良く見せようと職務経歴書を盛っていて、面接でバレるというパターンです。

「大きなプロジェクトで成果をPRしているのに、実際に担当していたのはリーダーの資料作りサポートだけ」
「宣伝企画力をPRしているのに、手を動かしたのは広告会社と下請けで自分は費用管理のみ」
「M&A経験をPRしているのに、デューデリジェンス含めてほぼ外部コンサル頼み」

といった「嘘ではないものの、自分の実績というにはちょっと盛りすぎているパターン」は面接で深掘りされるとほぼバレます。

少しでもよく見せようと盛りたい気持ちはよくわかりますが、面接官は同じ職種のプロなので、業務知識や実力のある無しは少し会話すればすぐにわかってしまいます。

自分の実力以上に盛ることはせず、自分の役割・担当の範囲で何をどう工夫したかを職務経歴書に書く・面接で答えるようにしてください。

2. 自社への志望動機・モチベーションは本物か?

仕事へのモチベーションが高い人ほどアウトプットも多く、入社後に活躍してくれる可能性が高いため、志望動機は面接で必ず確認されるポイントです。

能力が同じくらいの人が2人応募していれば、よりモチベーションの高い人の方を採用しようとなりますよね。

「なぜ自社に応募したのか?」
「どうして現職を辞めるつもりなのか?」

といった質問で、採用側はどれくらい自社の採用ポジションへの転職を真剣に考えているか「本気度」を確認したいと思っています。

もうひとつ志望動機での確認ポイントがあります。

それは、本人希望と採用予定ポジションの仕事内容にミスマッチがないかの確認です。

本人希望と仕事内容がミスマッチのまま採用すると、本人のモチベーションダウンにつながるので応募者のためにも面接でよく確認します。

稀に、

「職種は同じで本人希望の仕事内容と少し違うけれども業務経験・スキルはマッチしてるので来てくれないかな?」

という場合があります。

その場合は、面接で本人希望に合うかを確認をされるので、仕事内容が自身の許容範囲かどうかで判断をしましょう。

3. 同じ職場で働くイメージが持てるか?

業務スキルもモチベーションもクリアしていれば、最後に見るべきポイントは同じ職場で働くイメージが持てるかどうかです。

中途採用の面接官は配属部署の責任者と人事担当がセットですることが多く、配属部署の上司・または上司の上司にあたる人が面接をして、一緒に働くイメージが持てるかどうかを見ています。

上司の好き・嫌いに依存してしまう部分もありますが、少し逆の立場にもなって考えてみてください。

  • 清潔感があって行動もテキパキしている人と、髪やヒゲが伸びていて行動も鈍臭そうな人
  • 物静かだけどロジカルでシンプルに話せる人と、話すのは上手だけど会話の中身は支離滅裂な人
  • 我が強くてなかなか言うことを聞いてくれない部下と、わからないことは素直に聞いて行動に移す部下

どちらと一緒に働きたいと思うでしょうか?

少し極端な例だったかもしれませんが、採用するからには長く一緒に働くことになるので、できるだけ自分のマネジメントスタイルに合う人・気があう人を採用したいと言うのが本音です。

30分程度の面接でその人のこと全てはわからないので、最後はフィーリングが合う・合わないの直感に頼ることになります。

気が合わなさそうという理由で不採用になるのは不満かもしれませんが、ウマが合わない上司と働くのを回避できたと思って割り切りましょう。

少し余談になりますが、スムーズに意思疎通できるコミュニケーションや気遣いも立派なビジネススキルだと思います。

組織として成果を出していくためには、協調性やコミュニケーション力も大事な要素なので、業務スキルに加えてヒューマンスキルも磨いていきましょう。

面接で失敗するNGパターン5つ

面接で失敗するNGパターン5つを紹介します。

もし面接でなかなか内定が出ない場合は、当てはまることがないかチェックしてみてください。

1. 業務経験・スキルの裏付けが浅い

中途採用で求められるのは即戦力となる人材です。ただ、せっかく即戦力となる実力があっても面接で伝わらなければ意味がありません。

目に見えない業務経験・スキルをPRするために、根拠となる業務エピソードや実績を添えていくつか話せるパターンを準備しておきましょう。

2. 志望動機がイマイチ明確でない

志望動機で入社・採用ポジションで働くことへの「本気度」がわかります。

使い回しの志望動機ではモチベーションの低さがバレてしまいます。

応募先の企業分析をしっかり行い、なぜ採用ポジションに応募したいのか動機を作り込みましょう。

3. 自分本位の転職理由を話してしまう

「上司と合わないから」「年収が不満だから」といった転職理由は本音だとしても、このままでは自分本位に受け取られます。

「現職よりも裁量を持って仕事をしたいから」
「業務の幅が拡げてスキルアップしたいから」

など現職ではできないけれども応募先ではできるというポジティブな理由で語るようにしましょう。

4. 企業の情報収集が不足している

企業の基本情報を知らないと、本気で転職する気なのかを疑われかねません。

主力となる商品やサービス、国内外の事業規模、今後の事業戦略などは事前によく調べておきましょう。

上場企業であれば、企業HPの投資家向け資料に詳しく記載されています。

5. 想定質問への対策が不十分

面接ではどの会社でも質問されるパターンがいくつかあります。

  • 自己紹介・自己PRをしてください
  • これまでの業務経験・実績を教えてください
  • 弊社を志望した理由を教えてください
  • なぜ現職を辞めようと思ったのですか?
  • どのようなキャリアプランを考えていますか?

こうしたパターンは事前にスラスラと回答できるように準備をしておきましょう。

まとめ:聞き手を意識した面接対策をしよう!

今回は、「面接で採用者が重視するポイント3つ」を解説しました。

書類選考を通過していれば即戦力としての見込みがあると判断されているので、内定まであと一歩です。

面接で採用者が聞きたいポイントを押さえて回答できるように準備をしましょう。

業界に詳しいエージェントであれば、応募先企業の採用担当と面識があることもあるので聞いてみましょう。事前にどのようなタイプの面談官かを教えてもらえると心強いですね。

それでは、今回は以上になります。

この記事を書いた人

本ブログでは20−30代に向けたキャリア形成・資産運用について役立つ情報を発信しています。

大手電気機器メーカーの経営企画管理職/投資歴15年以上、日本株・米国株・FX・日経225先物/アラフォー3児の父

Twitter「仕事に役立つ思考」「投資・お金の活かし方」について呟いています。

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