転職を真剣に考える人に読んでほしいオススメ本3冊
筆者は大手メーカーで管理職をしており、即戦力として人材を中途採用する立場でもあります。
この記事では、採用者視点で見た「転職を真剣に考える人に読んでほしいオススメ本3冊」を紹介します。
転職で失敗しないためにもしっかりと知識を身につけることは大切です。しかし、普段の仕事がある中で転職活動をするのは、とても気力とパワーがいることです。
何冊も本を読む時間はない方へも、この本だけは読んでほしいと思う本を厳選しました。
1. 転職の思考法
「給料は下がらないか?」「自分には深い専門性がない」そうした悩みを抱えている転職初心者の方にまず読んでいただきたいのが「転職の思考法」です。
この本を読むことで、初めての転職に向けて何を軸に考えるべきか?が頭の中でクリアになってくると思います。また、転職で聞くべき質問、ベンチャーの見極め方などもストーリー形式でわかりやすく説明されており、内容がためになるだけでなく読み物としても面白いです。
今すぐ転職を考えていない方にも、自身の「マーケットバリュー(=市場価値)」の考え方と評価の仕方はとても参考になると思います。今の会社でマーケットバリューを高める働き方をしていくことで、「いつでも転職できる状態」にしておけば普段の働き方にも余裕が出てくるでしょう。
「このままこの会社にいていいのか?」モヤモヤしている方はぜひ手にとってみてください。
2. 転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール
「転職の思考法」とセットでオススメしたいのがこの「転職2.0」です。
働き方・雇用のあり方が変わりつつある現代日本でのキャリア形成の考え方が非常に参考になります。
SNSが人材発掘のツールになってきているのでSNSでいい情報を発信し続ける人にはいい話がある、ジョブ型雇用では複数の強みタグの掛け合わせで市場価値を上げていく、エージェントから需要ある職種情報を得るなど転職市場の近代的な変化点が的確に解説されています。
仕事内容を会社名でなく仕事内容で選んでいく時代にどのように対応していけばいいのか、今後のキャリア形成を考えるうえで一読して損はない1冊です。
3. 「辞める人・ぶら下がる人・潰れる人」さて、どうする?
「『辞める人・ぶら下がる人・潰れる人』さて、どうする?」は転職ノウハウではなく、優良人材がなぜ転職してくのか?組織が病んでいくメカニズムの分析と、組織の病巣を切除する打ち手の考察をマーケティング思考に基づいて解説した書籍です。
頑張ってるのに評価されない、周囲はやる気のない社員ばかり、今のままだと会社に埋もれてしまう、といった組織課題を理由に転職を考えている方も多いのではないでしょうか。
そうした方にとってこの書籍は、自身の会社組織が病んでしまっている原因を明確にすることで、自身のキャリア再構築を考えるきっかけになると思います。
転職の教科書的な本であれば「転職の思考法」「転職2.0」の2冊を読めば充分だと思います。さらに余力のある方、転職の動機が組織課題であり自己分析を深掘りしたい方にオススメしたい1冊です。
おまけ:【マンガ】エンゼルバンク
「エンゼルバンク」は「ドラゴン桜」の著者である三田紀房氏による転職をテーマにしたマンガです。ドラゴン桜の社会人版として、学校では教えてくれない転職の実態にズバッと切り込んでいます。
キャリアの継続で相場を上げる、転職をリセットで考えてはダメといった考え方は転職を考えるうえで非常に参考になります。マンガなので読みやすく内容も面白いのでオススメです。
Audible:「聴く読書」で時間を有効活用
Audible(オーディブル)は、Amazonが提供するプロのナレーターが朗読した本をアプリで聴けるサービスです。移動中や作業中など、いつでもどこでも読書ができ、オフライン再生も可能です。
- Audible会員は定額聴き放題
- 12万以上の対象作品が聴き放題に
- 30日間の無料体験後は月額
聴き放題には12万冊以上が対象になっており、今回紹介した「転職2.0」も対象に入っているので、今なら無料体験期間で聴けてしまいます。
ちなみにAudibleには洋書も数多くあるので、英語の本を聴くことで英語のリスニング力を鍛える使い方もオススメです。とても良いサービスですので、是非この機会に利用してみてください。
転職活動の進め方:3つのSTEP
最後に、転職活動の進め方を3つのSTEPでざっくりと説明します。
- STEP1:転職で得たいこととその優先順位を明確にする
(年収アップ/キャリアアップにつながる専門性/育児・介護しながら働ける環境など) - STEP2:自身のこれまでのキャリア(スキルと経験)を棚卸しする
- STEP3:「転職で得たいこと」と「キャリアを元にした自身の市場価値」がマッチする企業を探す
STEP1:転職で得たいこととその優先順位を明確にする
転職を考えている方は、まずしっかりと自身が転職で得たいことは何か?洗い出してみましょう。
年収アップしたい、キャリアアップにつながる専門性のある仕事がしたい、育児・介護しながら働ける環境がいいなどいろいろあると思います。しかし、全ての好条件を満たしてくれる転職というのはなかなか難しいので、その中から絶対にゆずれないポイントを2−3つに絞り優先順位をつけましょう。
STEP2:自身のこれまでのキャリア(スキルと経験)を棚卸しする
自身のこれまでのキャリア(スキルと経験)の棚卸しは、履歴書を書きながら整理するのが良いでしょう。筆者は転職するつもりがなくても履歴書を定期的に更新し、これまでの業務経験と身につけたスキルの振り返りをしています。
STEP1、2を進めるうえで、今回ご紹介した書籍はこうした考えを整理するフレームワークとして役立つと思います。
STEP3:「転職で得たいこと」と「キャリアを元にした自身の市場価値」がマッチする企業を探す
STEP3は転職エージェントを活用するのが効果的です。エージェントからご自身のスキル・経験と希望する条件を元にマッチする企業・職種を紹介してもらえます。
今すぐ転職するつもりがない方でも、現在の自分にどのような企業・年収オファーがあるのか知るために転職エージェントを活用すると良いでしょう。
筆者は普段からエージェントの方と定期的に連絡をとり、最新の転職市場情報を得るようにしています。
まとめ
本記事では「転職を真剣に考える人に読んでほしいオススメ本」を紹介しました。
- 転職の思考法
- 転職2.0
- 「辞める人・ぶら下がる人・潰れる人」さて、どうする?
- おまけ:【マンガ】エンゼルバンク
転職で失敗しないためにも、しっかりと転職の知識を身につけることは大切です。初めて転職する方にはまず「転職の思考法」、「転職2.0」の2冊を読んでいただきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。