【転職】キャリアプランとは?転職を機に見直すべき理由

今回は転職初心者に向けて「転職を機にキャリアプランを見直すべき理由」について解説していきます。

この記事は、以下に当てはまる人に読んでいただきたいと思います。

  • これから転職を始めようとしている人
  • キャリアプランの立て方を知りたい人
  • 転職でキャリアチェンジしようと考えている人

筆者は大手電気機器メーカーで管理職をしています。即戦力としての人材を中途採用する立場でもあるので、採用者視点で転職ノウハウ注意すべきポイントをお伝えしています。

今後の「キャリアプラン」を考えることは、転職活動で最も大事なプロセスのひとつです。

しっかりとしたキャリアプランを考えずに転職してしまうと、せっかく転職してもその後のキャリアで行き詰まる可能性があります。

これから転職しようとしている人は、この機会にこれまでのキャリアを振り返り、今後のキャリアプランを見直していきましょう。

目次

キャリアプランとは?

「キャリアプランってそもそも何?」という人のために解説します。

キャリアプランとは、将来なりたいポジションに向けて、これからどのような経歴(キャリア)を積んでいくのか計画することです。

「キャリアプランがなぜ大切なのか?」社会人になりたての人はピンとこないかもしれませんのでRPGで例えをします。

ドラクエで上位職の賢者になるには、基本職である魔法使い僧侶を極める必要があります。

なので最短で賢者を目指すメンバーは、魔法使い→僧侶→賢者の順に職業レベルを上げていきます。

賢者を目指しているのに、戦士や盗賊の職業レベルを上げていると、賢者になるのが遅くなるばかりでなく、各職業レベルも中途半端となり戦闘でなかなか活躍できないメンバーになります

現実のキャリア形成も考え方は似ています。

CFO(Chief Financial Officer)や経理財務部長になる人は、経理・財務の業務を中心に経歴を積んでいます。

海外マーケティング部長になる人は、営業、マーケティング、海外駐在などの経歴を積んでいるでしょう。

このように、将来なりたいポジションに向けてどのようなキャリアを積んでいくかを計画することがキャリアプランを考えるということになります。

転職を機にキャリアプランを見直すべき理由

筆者は転職をする前に、まずキャリアプランをしっかりと見直すことをオススメしています。

その理由は、長期的なキャリアプランから逆算して転職の方向性を決めるべきだからです。

先ほどのドラクエの例を見てもわかるように、キャリアプランがないまま闇雲に転職を繰り返してしまうと、目指したいポジションになかなか到達できなくなります。

もちろん、ゲームとは違って社会では様々な職種を広く経験していた方が有利な場合もあります。

でも、例えば経理のプロフェッショナルを採用したい場合は、営業(3年)+経理(3年)の人よりも、経理(6年)で幅広く経理の経験・スキルのある人を優先したくなりますよね。

転職活動を本格化する前に、将来なりたいポジションのイメージを固めて、そこに到達するにはどのようなキャリアを積んでいけば良いかキャリアプランを見直してみましょう。

キャリアチェンジは計画的に行う

全くの未経験の職種に転職する場合はこれまでのキャリアが一旦リセットされることになります。

そのため原則としてキャリアチェンジ(キャリアリセット)となる転職はオススメしません。

下の図はキャリアチェンジの転職難易度を表したものです。

①同職種×同業界:このケースが、最も王道の転職パターンです。これまでのキャリアをフルで活かすことができます。

②同職種×異業界:このケースでの転職は、職種によって難易度が変わります。経理・人事・法務・ITエンジニアなどは業界が変わっても専門性が活かせるので難易度は低いでしょう。一方で、営業・商品企画・研究開発などは業界に依存した仕事内容が多く、これまでの経験がほとんど活かせない業界に転職する場合は転職難易度が高くなります。

③異職種×同業界:業界が同じでも職種が全く異なる場合はキャリアチェンジとなり、これまでのキャリアが評価されにくいため転職難易度は高くなります。この場合は、商品企画→マーケティング、研究開発→技術営業など現在の職種経験がなるべく活かせる職種への転向を検討しましょう。

④異職種×異業界:これまでの業界の知識、職種の経験いずれも活かすことができないため、転職難易度は最も高くなります

難易度が高いということは、転職が決まりにくいだけでなく、仮に決まったとしても年収が大幅に下がる可能性があります。

例外として、社会人歴3年未満の第二新卒であれば、まだ評価されるキャリアも少ないので思い切って転職でキャリアチェンジしても問題ありません。

それ以外でキャリアチェンジをしたい場合は、現在の職種経験がなるべく活かせる職種への転向を検討しましょう。(商品企画→マーケティング、研究開発→技術営業など)

できれば、まず今の会社で希望する職種に異動して業務経験を積んでから転職する方が確実です。

自分のキャリアプランから逆算してどうしてもキャリアチェンジが必要な場合は、転職だけでなく資格取得や社内異動なども視野に入れて計画的に行動しましょう。

キャリアプランの立て方

「そもそもキャリアプランってどう立てたらいいの?」

という方のためにキャリアプランの立て方を3ステップで解説します。

キャリアプランの立て方

  1. STEP1:キャリアの棚卸しをする
  2. STEP2:5年先のキャリア・ポジションを自由に思い描く
  3. STEP3:そのキャリアに到達するためのキャリアプランを考える

STEP1:キャリアの棚卸しをする

まず、これまでの自分のキャリアの棚卸しをして、どのような業務経験・スキルを身につけてきたのかをしっかりと把握しましょう。

詳しいやり方は下記の記事で紹介しています。

STEP2:5年先のキャリア・ポジションを自由に思い描く

10年先を想像するのは難しいですが、5年先であれば職場の上司や先輩を参考にしながらギリギリ想像できるのではないでしょうか。

これまでのキャリアを振り返りながら、今後のキャリアプランを自由に思い描いてみましょう。

例えば、

「営業経験を活かしながら、今後はグローバルにも活躍できる海外営業責任者になりたい」
「プログラミング経験を活かしながら、上流工程にも携わりつつITプロジェクトマネージャーになりたい」
「経理経験を活かしながら、より大きな企業規模の経理業務をして経理のプロになりたい」

などです。

ここでの大事なポイントは、自身の強み・これまでの経験を軸にしながらのキャリアプランを描くことです。

どのように専門分野の幅を広げていくのか考えることは、現職でのキャリアアップを考える上でも大切なことです。

ですので、今すぐ転職をするつもりでない人でも定期的にキャリアの棚卸し・見直しを実施して欲しいと思います。

STEP3:そのキャリアに到達するためのキャリアプランを考える

最後に、思い描いたキャリア・ポジションに到達するために、自分に不足している経験・スキルが何かを考えます。

海外での営業責任者になりたいのであれば、語学力、国内での十分な営業経験、マネジメント経験などが必要です。

ITプロジェクトマネージャーになりたければ、アプリ・DB開発経験、要件定義・詳細設計などの上流工程経験など一通りのITプロジェクト経験と知識があることが望ましいです。

そうした経験・スキルを身につけるために、どのようなキャリアを積んでいけば良いか計画できればキャリアプランの完成です。

まとめ:転職を機にキャリアプランの見直しをしよう!

今回は「転職を機にキャリアプランを見直すべき理由」について解説しました。

キャリアプランは一度立てたら終わりでなく、定期的に見直していくことが大切です。

転職はこれまでのキャリアの振り返りや、今後のキャリアプランを見直すのに良い機会だと思います。

転職活動をする人は、ぜひこの機会に自分のキャリアプランの見直しをしてみてください。

今回は以上となります。

この記事を書いた人

本ブログでは20−30代に向けたキャリア形成・資産運用について役立つ情報を発信しています。

大手電気機器メーカーの経営企画管理職/投資歴15年以上、日本株・米国株・FX・日経225先物/アラフォー3児の父

Twitter「仕事に役立つ思考」「投資・お金の活かし方」について呟いています。

目次