経営企画の年収まとめ。平均年収と市場価値【現役視点で解説】

この記事では、「経営企画の平均年収と市場価値」について解説します。

これから経営企画になる人にとっては、今後のキャリアプランを考える上での参考になると思います。

それでは早速見ていきましょう!

筆者は大手電気機器メーカーで経営企画の管理職をしています。これまでの社会人経験を元に、20−30代の会社員に向けたキャリア形成仕事ノウハウをお伝えしています。

目次

スバリ、経営企画は高収入!

結論からお伝えすると、経営企画はほぼ間違いなく高収入の職種ポジションになっています。

経営企画は企業の方向性を決めたり社長のサポートをする重要な役割を担うため、必然的に高いスキルを求められ、会社の中のポジションや給与も高くなる傾向があるためです。

それだけでなく、経営企画で難易度の高い業務経験を積めば、その後のキャリアアアップに大きく貢献してくれます。

経営企画の役割・仕事内容は下記の記事にまとめています。

経営企画の平均年収は619万円

経営企画を職種としてみると、一般的にどのくらい年収でしょうか。

転職エージェントDODAの平均年収統計を見てみましょう。

引用元:平均年収ランキング最新版(167職種の平均年収/生涯賃金) |転職ならDODA(デューダ)

(https://doda.jp/guide/heikin/)

これによると、経営企画の平均年収は619万円となっています。

全167職種中13位という順位ですが、さらに上位は経営職や士業系ですので、経営企画の年収がかなり高い部類にあるということがお分かりいただけると思います。

経営企画の年代別 平均年収

次に年代別に経営企画と全職種の平均年収を比べて見てみましょう。

  • 20代:434万円 (全職種平均 346万円)
  • 30代:621万円 (全職種平均 452万円)
  • 40代:754万円 (全職種平均 528万円)
  • 50代:865万円 (全職種平均 645万円)

単純に比較してみても、全ての年代で経営企画の年収水準が高いことがわかります。

30代以降であれば経営企画の経験者は出世していくことも多いため、年代が上がるほど差は大きくなっていると思われます。

大手企業の経営企画は年収1,000〜1,200万円以上

下記は転職コンサルタント126名に「年収1,000万円以上の転職」についてアンケートを行なった結果です。これによると年収1,000万円以上の求人募集が多い職種はダントツで経営企画・事業企画であることがわかります。

筆者は普段から複数の転職エージェントに登録していますが、紹介される求人を見ると大手企業の経営企画であれば年収1,000万円〜1,200万円以上で募集されていることが多い印象です。

Q.年収1,000万円以上求人募集をすることが多い企業の職種を教えてください。※複数回答可

引用元:転職コンサルタントに聞く 「年収1000万円以上の転職」調査|エン・ジャパン(株)

https://corp.en-japan.com/newsrelease/2017/11970.html

経営企画という経験の「市場価値」

転職活動を始めると「市場価値」という言葉をよく聞くと思います。

「市場価値」とは、自身が「市場」つまり他の会社で働く際にどのくらいの価値を認めてもらえるかということに他なりません。

語学や専門スキル、M&Aなど比較的レアな業務経験や組織マネジメントの経験、会社の看板抜きで構築してきたコネクションなど、希少かつ他社でも再現性のある能力・経験がある人ほど「市場価値」は高くなります

経営企画の業務経験には高い「市場価値」がある

経営企画の業務内容は多岐に渡りますが、中長期事業計画、M&A(特に事業買収初期と買収後のPMI)、新規事業開発といった仕事を経験している場合は、「希少かつ他社でも再現性の高い経験」として高く評価されます。

筆者の経験上、「希少かつ他社でも再現性のある経験」をしっかり積み、そのことをうまくアピールできれば、語学や専門スキル以上に高く評価されます

語学や専門スキルだけをみると転職市場に数多く候補者がいますが、①「希少かつ他社でも再現性のある業務経験を積んだ人」はそもそも絶対数が少ないことに加え、②そうした人材は社内でも高く評価をされていることが多く転職市場になかなか出回らないためです。(「市場価値」は「需要」と「供給」の関係で成り立ちます)

経営企画で得られる業務経験は、単にその時点でもらえる年収以上の将来価値があると考えていいでしょう。

自身の「市場価値」を客観的に把握しよう

現在転職を考えていない人でも自身の「市場価値」を把握しておくことは大切です。

今の年収よりも自身の「市場価値」が高いのであれば転職するという選択肢ができますし、今の会社で頑張りたい場合でも年収アップの交渉材料になります。

逆に今の年収よりも自身の「市場価値」が低い場合は、専門スキルを身につけたり、より貴重な業務経験を積める部署へ異動を願い出ることも必要かもしれません。

より良い条件があればいつでも転職できるように、転職エージェントに登録して日頃から自身の「市場価値」の把握しておくと良いでしょう。

まとめ

今回は「経営企画の平均年収と市場価値」について解説しました。

経営企画は平均年収が高いだけでなく、経営企画の業務経験自体が高い「市場価値」を生むことになります。

経営企画をこれから目指す方も、既に経営企画として働いている方も、自身の「市場価値」は常日頃から客観的に把握しておきましょう

もしギャップがあれば、将来のキャリアパスを見据えて転職や異動願いを出すこともひとつの手段です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いた人

本ブログでは20−30代に向けたキャリア形成・資産運用について役立つ情報を発信しています。

大手電気機器メーカーの経営企画管理職/投資歴15年以上、日本株・米国株・FX・日経225先物/アラフォー2児の父

Twitter「仕事に役立つ思考」「投資・お金の活かし方」について呟いています。

目次