資産運用にはさまざまな手法があります。
投資信託、株式投資、FX、債券、不動産投資など、多くの選択肢がある中で、本業に忙しいサラリーマンが効率的に資産を増やすためには、適切な手法を選び、時間とリスクをコントロールすることが重要です。
本記事では、投資歴15年以上の筆者が、サラリーマンにおすすめの資産運用方法を解説します。
サラリーマンにおすすめの資産運用 4 選
結論として、筆者が忙しいサラリーマンにおすすめする資産運用方法は以下の 4 つです。
- 投資信託
- 株式投資(日本株・米国株)
- FX(外国為替証拠金取引)
- 日経225先物
これらはPCやスマホの操作のみで取引が可能であり、不動産投資のように手間や時間をかける必要がありません。
そして、この4つをうまく組み合わせて資産運用することが大切だと思っています。
なぜ複数の運用手法を組み合わせるのかというと、資産の分散だけでなく、市場の動きに応じて柔軟に対応するためです。
株式だけでなく為替、日本株だけでなく米国株、ロング(買い)だけでなくショート(売り)など広く取り扱うことで、その都度、市場が一番動く部分を取りに行くことができるからです。
またこの4つは市場性の使い分けだけでなく、「リスクリターン」と「投資スタイルの違い」で使い分けています。

「リスクとリターン」、「時間軸(短期・中期・長期)」のバランスを考慮することで、より少ない資金で効率的な運用が可能となります。
リスクリターンと投資手法の選び方
どのような資産運用を始める前にも必ず理解しておかなければいけないことは、金融商品のリスクとリターンの関係です。一般的に、リスク(価格変動の幅)が大きいほどリターンも大きくなります。
また、資産運用のリスク管理において、分散投資とレバレッジの概念を理解することが重要です。
分散投資
投資信託は、個別株と異なり、広範な銘柄に分散投資する仕組みになっているため、リスクが低く、安定した運用が可能です。
レバレッジ
レバレッジ(レバ)を活用することで、小さな元手でも大きな投資が可能になります。
レバ10倍だと、元手100万円で1,000万円分の投資が可能になります。当然ならがレバレッジ倍率が高い投資ほどハイリスク・ハイリターンになります。
日経225のレバ10倍、FXレバ5倍のレバレッジのかけ方は筆者が目安としている倍率です。国内FXは最大25倍までレバレッジをかけることもできますが、常に相場に張り付くことができないサラリーマンにとっては、5倍程度がギリギリ許容範囲ではないかと思います。
各資産運用の特徴と活用方法
リスクを管理しながら資産を増やすためには、自分のリスク許容度に合った投資手法を選び、適切なバランスで運用することが大切です。
投資手法 | リスク | リターン | 投資スタイル | 難易度 |
投資信託 | 低 | 低 | 長期(1年以上) | 易 |
株式投資(日本株・米国株) | 中 | 中 | 中期・長期(数週間~1年以上) | 中 |
FX | 高 | 高 | 短期・中期(1日以内~数週間) | 難 |
日経225先物 | 高 | 高 | 短期(1日以内) | 難 |
1. 投資信託
金融機関の投資商品を購入して値上がり益を得ます。
オススメは全世界株式インデックス(VT)連動型の商品です。この商品一つで全世界株式へ分散投資していることになるので、リスクを低く抑えつつ全世界市場の成長の恩恵を受けることができます。
長期投資との相性が良く、タイミングも気にせず基本的にコツコツ積立しつつ放置しておくだけでOK。投資難易度も低く、初心者がはじめにやる投資としてオススメです。
2. 株式投資(日本株・米国株)
日本上場企業・米国上場企業の発行株式を売買して値上がり幅や配当益を得ます。
個別銘柄の分析・売買タイミングの見極めなど投資信託に比べると難易度が上がります。
米国株は日本株に比べて成長を続ける優良株が豊富で、中には数年で5倍、10倍にもなるグロース株もあり大きな成長性が期待できます。
3. FX(外国為替証拠金取引)
円、ドル、ユーロなど各国通貨の為替売買で値差益を得ます。
大きなレバレッジをきかせることでハイリスク・ハイリターンの運用ができることが特徴です。最大レバは25倍ですが、リスクリターンの観点から筆者はレバ5倍以下での短期投資を中心に運用しています。
4. 日経225先物
日経平均株価指数(日経225)に連動した指数先物取引を売買して値差益を得ます。
FX同様に大きなレバレッジを使うことで、限られた資金でハイリスク・ハイリターンの運用ができます。レバ10倍と大きなリスクリターンのため、短期投資(トレード)として運用しています。
noteにトレード記録を残しているのでよければご覧ください。
どの資産運用から始めるべきか?
初心者が投資を始める際には、リスクリターンが低いものから順に取り組むのが理想的です。
今回紹介した中だと、①投資信託→②日本株・米国株→③FX→④日経225先物の順です。
投資信託はすぐにリターンが出ずに退屈に感じるかもしれませんが、大きな損失も出にくいので投資初心者が手をつけるのに最適です。
投資のリスクや値動きなどに慣れてきたら、徐々に他の投資も組み合わせて資産運用のポートフォリオを拡充するのが良いでしょう。レバレッジ投資はハイリスクですが、うまくいけば一気に資産を増やすことができるので、過度に恐れずに使い分けとバランスが大切です。
投資には個人の資金量、投資に使える時間、リスク許容度に応じて向き不向きがあります。金融商品を組み合わせて資産運用しながら、自分に向いていそうだと思える投資へ徐々に資金を多く配分していくのが良いでしょう。
まとめ
本記事では、サラリーマンにおすすめの資産運用方法を紹介しました。
- 投資信託 → 長期運用で安定した成長を目指す。
- 株式投資(日本株・米国株) → 個別銘柄を分析しながら、中長期の成長を狙う。
- FX → 短期売買で利益を狙うが、リスク管理を徹底。
- 日経225先物 → ハイリスク・ハイリターンの短期取引。
投資の順番は、リスクの低いものから始め、徐々にリスクを取れる投資へ移行するのがベストです。自分に合った資産運用を見つけ、無理なく資産を増やしていきましょう。